インプラントは3つの構造に分かれていて、骨に埋入する部分をインプラント体といいます。
このインプラント体を扱っているメーカーは世界中で数百社以上あり、それぞれに特徴があります。
インプラントメーカーはどのようにして選べば良いのでしょうか。
目次
インプラントのメーカーを把握しておこう
国内で取り扱えるインプラントメーカーは、基本的に厚生労働省が認可したものになります。
しかし患者様の同意があれは、海外のインプラントメーカーのものを輸入して治療を行えるため、未認可のものを使用しインプラント治療を行っている歯科医院もあります。
◎認可されている主要メーカーがおすすめ
厚生労働省で認可されているものはやはり安全で、かつ、歯科医師からの支持を受けているものが多いといえます。
インプラントを多くの方が行えるようになってきたとはいえ、その治療は簡単なものでなく、外科処置を含むものです。
そのため安全性が確立されている主要なメーカー なものを選ぶと、やはり安心して治療を受けることができるのではないでしょうか。
◎修理、トラブルの時を想定して選ぶ
あまり主要でないメーカーを選ぶと、トラブルや引越しの際に交換や修理が難しいということになりかねません。
インプラントはそのメーカーによって規格が異なるため、異なるインプラント同士のメーカーで交換や修理などを行うのが難しいケースもあります。
そのため、トラブルが起きた場合や、引っ越しなどで他の歯科医院でメンテナンスしてもらう可能性も考えて、主要なメーカーの物を選択しておくといざという時に困らなくて済みます。
主要インプラントメーカーと特徴
◎京セラメディカル株式会社
信頼の国内メーカーです。
国内のシェアはノーベルバイオケア社、ストローマン社に次ぐ3位です。(国内メーカーとしては1位)
京セラのPOIインプラントは、1回法、2回法、1ピース、2ピース、3ピースなど各治療法に対応できるオールラウンドなシステムを採用しています。
そのため、患者様のさまざまな要望にお応えすることができます。
また、国内メーカーのものは運搬に時間がかからない、日本人の骨格に合っているなどのメリットもあります。
当院でも京セラメディカル株式会社のインプラントを採用しています。
◎ジーシー株式会社
ジーシーは歯科医療総合メーカーです。
ジーシーインプラントのメリットは、骨が柔らかい方も治療が受けられるシステムが開発されていることや、豊富なアバットメントの種類があることなどです。
全てのジーシーインプラントの製品は、ISO(国際標準化機構)の基準を満たした工場で作られています。
◎ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社
ノーベルバイオケア社が製造するブローネマルクインプラントは、世界No.1シェアの、信頼性の高いインプラントです。
50年間脱落せずに使用されているインプラントとしても有名です。
1965年からの最も長い歴史と長期臨床の実績、国内だけでなく海外にも使用者が多いというメリットがあります。
◎ストローマン・ジャパン株式会社
ストローマン社のITIインプラントは、骨との結合性を高い点が特徴です。
骨に定着するのが早く、約3週間で定着します。
ノーベルバイオケア社に続き、インプラントの研究については50年以上の歴史があります。
◎ジンヴィ・ジャパン合同会社
アメリカでのシェアNo.1実績を誇るメーカーです。
仕上がりが美しく、インプラント体が短くても定着しやすいという特徴があります。
数百種類以上あるインプラントメーカー、信頼できるものを選ぼう
インプラントのメーカーは数百種類以上あります。
そのため歯科医師とよく相談して、信頼できるメーカーのものを選択しましょう。
また、自分のライフスタイルや口腔内環境に合わせたものを選ぶのも大切です。